2011年10月20日木曜日

修学院離宮 京都市

修学院離宮は比叡山の山裾の広大な敷地に、上離宮、中離宮、下離宮が点在。周囲の自然を取り込んだ借景庭園になっています。
ジャスミン茶々さんが申し込んでくれて、はじめて出かけました。
かなり歩くらしいと聞き、きもの姿ではありません。

待合室でビデオの解説を見てから歩き出します。
独特の身のこなし、語り口調の宮内庁職員の方に導かれ、下、中、上の順に登っていきます。

下離宮の寿月観




中離宮 客殿
リズミカルな『霞棚』、
千鳥格子の襖紙、
漁の網に見立てた手すり『網干の欄干』





意外だったのは敷地の中に田畑があること。
宮内庁が買い取り、耕作地として貸しているといいます。
田園風景ものびやかな修学院離宮の魅力につながっているよう。
上離宮まで登りきるとへとへとですが
『浴龍池』を見下ろすのびのびした光景に出会えます。

『隣雲亭』の軒下のたたきに埋め込まれた一二三石

いたるところに意匠が施されていて
日本の伝統文化の美意識に魅了されました。

庭を掃いている方のファッションにも注目! モンペではなく、スパッツの上に木綿の着物風スカートのいで立ち。
見事な和風仕事着、いつか、どこかで見習わせていただきたいです。

あっというまの90分でしたが、出発したら戻ることも休憩することもできません。坂道ばかりなので、脚力が弱いと厳しいです。
靴はスニーカーをおすすめします。
拝観は無料、ただし事前予約が必要なので、詳しくはホームページなどで確かめてくださいね。

※もしきもので出かけるならカジュアルな紬に半幅帯などで。
草履に慣れている方なら大丈夫かもしれません。