2009年11月15日日曜日

2度目の神戸ビエンナーレ

神戸ビエンナーレは1枚のチケットで2日間見られるので、
先日、時間が足りなくて見られなかったメリケンパーク会場へ行ってきました。
今回見た中で私が一番気に入ったのが
田口行弘さんの『Moment-performatives spazieren』
ベルリンの建物の一室の床板がはずれ、
街を動き回るという作品。
単純な長方形の床板の集合が公園の木道、オブジェ、ベンチなどさまざまに変化していき、そのときどき人が床を違う形で認識していく様がおもしろいです。
アートと道具の境界線の曖昧さ、逆に言えば、なんでもアートになり得るんだとも感じさせる作品でした。

先日一緒に行った友人もこの作品に感動したそうで、
「映像に組み合わせた音も素晴らしかった」
と言っていました。
彼女は目・耳ともに感度がいいですが、
私は凡耳なのでそこまで気がつきませんでした。
完成度の高さは音の効果もあったのでしょうね。

立体でおもしろかったのは『BUTSU』
平面を重ねて立体を表現するという手法自体は珍しくないものの、色の付いたダンボールを使っており、独特の透け感が新鮮でした。

もうひとつ、『WAOMOTE』も印象的でした。鉄属?の虚無僧が立ち並び、量感に圧倒されました。

子育て時期を経て、しばらく現代美術から遠ざかっていたので、とっても久しぶり。
今回、いろいろな作品を前にして
自分に青味がなくなってしまったのがわかりました。
その代わり彩りを増し、実を成していたらいいのですが…。

11月23日までなので、興味があれば行ってみてください。

このあと南京町でお土産を買って帰路に。