2009年10月26日月曜日

きもの再生・裄伸ばし

母の残した単のきものの裄と
袖丈を伸ばしてみることにしました。
きものって、分解できるんですよね。
まずは、袖をはずしてみよう。


母に教えてもらって浴衣を縫ったことはありますが、
きものは未知の領域。
もともと手縫いが好きだから、
元気なうちに教えてもらっておけばよかった。

昨年、友人のお母様に教えていただき
袷のきものの裏地をはずし、単に縫い変えました。
それがブログによく登場した塩沢お召ですが
単の裄直しの方がむしろ簡単かもしれません。

1、袖丈の縫い代を伸ばし、丸みをつけて縫い直し。
2、袖幅の縫い代を伸ばしてかがる。
3、身ごろの袖付け部分の縫い代も少し伸ばす。
4、袖を見ごろに合体。
この間アイロンをかけていますが
仕上げにもう一度アイロンをかけた方がいいみたいです。
適当な縫い方ですが、とりあえず完成!
裄は61→65㎝、袖丈42→44㎝になりました。
これを着るのは来年の秋かな。
ちょっとした来年のお楽しみができました。

2009年10月24日土曜日

きもので英語落語『TOKISOBA』

今日、娘がオーストラリアから帰ってきました。
海外研修といってもわずか1週間。
ホームステイは4泊、あっという間です。
2週間くらいあれば・・・それでも
公立高校で連れて行ってくれるのですから
ありがたいと思います。

新型インフルエンザの影響もあり
出発直前まで受け入れ先が決まらず心配しました。
でも、先生が旅先からリアルタイムで写真を送信、
HPにアップしてくださるので
元気な様子がわかって安心でした。
こんなときパソコンは役立ちますね。

家に帰り着いて
写真を見ながら解説してくれました。
現地校の子ども達との交流が楽しくて、
英語落語『TOKISOBA』も大うけだったそう。
きものが崩れがちだけど、
まあ、それなりに見えるからいいでしょう。


夕食を終えたら、バタン、キュ~。
元気で楽しんだのなら、
なにもいうことはありません。

2009年10月22日木曜日

きもの再生魂スイッチON!!

昨年、母が亡くなったとき
姉とともに母のきものを整理していると、
袖を通していないきものやコートが出てきました。
どう考えても50代以降に作った品。
いつか着たいと思っていたんでしょう。
その思いを叶えてあげようと
旅立ちに金茶のコートを掛けて見送りました。

私がもっと早くきものに目覚めていたら
母と一緒にきもので出かけられたかもしれないのに…。

金茶のコートはとっても私好みだったのに残念。
身長が10センチ以上違うと
身丈はなんとかなっても裄が伸ばせなくては
どうしようもありません。

だから、母のきものはもらっていないのですが、
一枚だけ、ずっと前に、柄が気に入って小物でも作ろうかと、もらっていたきものがあったことを思い出しました。
きものに興味がなかったので
着られないと思い込んでいたのですが・・・

もしかしたら、ぎりぎり着られる?
しつけ付きできれいだからできれば着たいな。
裄が少し伸ばせそう。
たぶんウールか麻混の単。
これなら自分で直せるかな。
やってみよう!!

いつもの再生魂にスイッチが入りました。
裄と袖丈伸ばしに挑戦してみようと思います。
ご報告は後日。

2009年10月18日日曜日

三井寺で美しい如意輪観音坐像にご対面

先日、京都の青蓮院へ行ったことで
青蓮院の青不動のほかに
滋賀県・大津の三井寺の黄不動、
和歌山県・高野山の赤不動を合わせて
日本三不動というのを知りました。
そうなると三箇所とも行きたくなりませんか。

立派な仁王門をくぐり初参拝です。

三井寺といって浮かぶのは桜の名所というくらい。
全体像を全く把握していなかったのですが、
国宝の金堂をはじめ
重要文化財がいくつも点在する聖域でした。
桜だけではなく山内は緑に包まれ、
秋が深まれば紅葉も楽しめそうです。


蓮池の畔できもの撮影。千里グレープさんのきものはワイン地に黒の江戸小紋。
市松に柄が異なる凝ったもの。














私はグレーに白とピンクの草花柄の小紋に濃いグレーの帯。

派手にならないよう帯揚げもグレーで抑えました。



黄不動は残念ながら御開帳していなかったのですが、そのかわり、31年ぶりに御開帳の観音堂のご本尊、如意輪観音坐像を見ることができました。
観音堂は西国十四番札所になっており、琵琶湖を見晴らす小高い丘に建っています。

繊細な美少年を思わせる阿修羅像に対し、
円熟した柔和さを感じさせる如意輪観音坐像。
熟年女性の私たちはひと目で魅了されました。

説明されている僧侶の方によると「一番美しい」。
小首を傾げた穏やかな表情は本当に端正です。

門前のレストランで軽くおそばの昼食を。

琵琶湖から流れ出る疎水沿いをほんの50mほど散策。
とっても素敵なんですが、カフェの一軒でもあればね…。


北摂レモンさんの装いはベージュの柄の紬に深緑の帯。
帯だけを見ているときには少し地味かと思っていたら、
締めるととても映えました。

大津駅へ向って歩いていくと
タクシーの運転手さんが自虐的にぼやいていた通り
アーケードのシャッターはほとんど閉まっていて
休日の観光地とはほど遠い様子。
そんな中で、ぽつんと
大津祭曳山展示館が開いていました。

からくり人形を乗せた曳山は大津発祥だそう。

結局、湖畔の琵琶湖ホテルまで歩き
ビールで締めました。

2009年10月12日月曜日

老松・古美術祭をぶらり歩き

大阪の古美術店街、老松通り
骨董を扱うお店なんて、
普段は敷居が高くて入りにくいですが
春と秋に「古美術際」と銘打って賑わうというので
冷やかしに行ってみました。

店先に並ぶ古時計や器を見ながらうろうろ。
昔、うちにもこんなのがあったなと
記憶に残る昭和の雑貨ももう骨董の仲間入り。
あと50年粘れば、私も立派な骨董になれる!?

今日の千里グレープさんは紫の紬に縞の織りの帯。

北摂プラムさんは紺色の絞りの着物に薄いみかん色の塩瀬の帯。





プラムさんのきものはよく見ると、
絞りの地色がうっすら黄色く染められている部分もあり、
レトロ感が漂って今日の街歩きにぴったり。
私もとっても気に入ったので
レンタル予約をお願いしちゃいました。
気のおけないきもの属同志、
お互い貸出し可のものをレンタルし合うと
幅が広がって楽しめます。


本日は昼食を食べて早々に解散です。

2009年10月11日日曜日

青不動明王御開帳に惹かれ青蓮院へ




京都・青蓮院門跡の国宝「青不動明王二童子像」が
1144年の創健以来はじめてご開帳されるという話を、
先日のテレビ番組で聞き、早速行って来ました。

すべてにおいて混迷の時代にあり、人ひとりの力ではどうしようもないので、
みんなで拝むことで青不動のお力をいただこうという意図だそうです。

京都の駅ビルで昼食を済ませ、いざ出陣!
タクシーに乗ると
「よく頼まれますけど、青蓮院でなにかあるんですか」。
あの番組を見て、思い立った人が少なくないのでしょう。


青蓮院は2度目。
前回はちょうどご本尊ご開帳の時期。
ありがたいときばかり訪れています。

前回来たときに、鮮烈な印象を受けた
蓮の襖絵にご対面。




群青、紫、水色と部屋ごとに青の色味を変えて描かれています。
とても幻想的でモダン。
ここの雰囲気と合っていて大好きです。


静かに座って眺めるお庭も素敵。

ゆっくり心を落ち着かせてから
本尊、そして「青不動明王二童子像」を拝観。
願い事を書いたお札を前に差し出し
私欲と世界平和を祈りました。


お祈りの後は池泉回遊式のお庭をひと巡り。
うれしそうに3人で写真を撮り合うのもきもののおかげ。
きものでなかったら撮ろうと思いませんから。





◆今日の千里グレープさんと北摂プラムさんのきものはどちらも茶屋辻模様。グレープさんはブルーグレイの縮緬地、帯は白の綴れ。プラムさんはシルバーグレーっぽい紋綸子地、帯は小豆がかった紫。



◆私は玉虫色の光沢のベージュの紬。雲形の飛び柄が入っています。帯は紬の草花柄。

ゆっくり京都散策をしたいと思うものの
今日もポイント観光、トンボ帰り。
門前のカフェで小休止して終わりです。


今日のお土産は御開帳記念のお守り。


ワンコ連れの六甲ハイキング

空は秋晴れ、空気はさわやか。
久しぶりに裏山の六甲山へ
お手軽ハイキングに出かけました。
なにぶんワンコ連れなので工夫が必要。
芦屋から有馬へ続く芦有道路のゲートにある駐車場まで車で行き
六甲中腹の東おたふく山を目指しました。

うちのワンコは散歩嫌い。
普段は気のりしないのでしぶしぶ歩くのですが
山道となると話は別。
いろいろな獣の臭いがして興奮するのか
嬉々として登ります。

子どもが小学生までは
我が家でおでかけと言えば
山、川、海、
宿泊はキャンプばかり。
ワンコの歩く姿を見ながら
昔はこれが娘だったな~と。

2歳から近くの山に登り始め
4歳のときには家から六甲山上までクリア。
おかげで元気な子に育ちました。
そんな話を中年夫婦で語り合いながら
1時間程度で東おたふく山に到着。

一般的にはここからさらに六甲山頂や有馬方面へ向かうのですが、
我が家はここでお弁当を食べて帰路へ。

わずか往復2時間あまりのハイキングでも
足元のすっかり弱ったふたりプラスワンには、これで十分。
ほどよい疲労が残りました。

2009年10月9日金曜日

英語落語にきもので挑戦


とある、いただき物に付いてきた
外国の方が日本土産に買っていくような
ポリエステルのきものを持っています。




日本ではとても着られない品ですが
学園祭の芝居で使う、
留学生のきもの体験に使うなど
いつか役立つときがくるかもしれないと思っていたら
そのチャンスが来ました。
高校の修学旅行代わりの海外研修で
娘がオーストラリアに行くことになり
現地校との交流イベントで英語落語を披露することになったのです。
浴衣より見栄えがするし
万一、汚したり破ったりしても惜しくない。
ちょうど友人の分もあるので
浴衣同様に襦袢なしで着られるよう
広襟を縫ってしまい
簡単着付けの練習をしました。
中高生くらいの子はまだ胸板が薄いので
華奢なお友達はやはり、身幅が余りがち。
うちの娘はカヌーで胸筋が発達しているおかげで
案外着付けやすいのがわかりました。


猫が戯れあうようにコロコロ笑い合う娘たち。なんとか様になりました。オーストラリアでも着られるか、ちょっと心配。
「おねえちゃんたちいいな。私も着たいな…」



2009年10月4日日曜日

きものリサイクル精神を発揮!?

京都などを散策していると、
外国人の方にカメラを向けられます。
年齢に関係なくやはりきものの偉力はすごい。

若い人たちもきもので出かけて
外国の方の視線を感じたら
きものは日本ならではの魅力なんだと
実感できるんじゃないかしら。

もうひとつちょっとした驚きだったのは
私より年配のご婦人方が「偉いね」と褒めてくださること。好きで着ているだけなのに…恐縮します。

しかも、ご自分が着なくなったきものを
くださることもあります。
そんなときには、決まって
「もったいないから着てくれたらうれしい」
と言ってくださるのです。
つい先日も、ご近所の方から頂戴しました。

手前から羽織、単のきもの、道行。私の年齢では、着られるか着られないか微妙なところ。無理なら若い友人に役立ててもらおう。

厚かましく、ありがたく、頂戴します。
自分が着られるならもちろん着る。
若すぎる、サイズが合わないなら
合う人に役立ててもらう。
きものリサイクル精神を発揮しましょう。
単なるケチかもしれませんが…

2009年10月2日金曜日

きものと帯の組合せ

「どの帯を合わせるか迷ってるんだけど…」
先日、吉備レモンさんから電話をもらいました。
あれこれ迷うのは楽しい悩み。
早速、我が家で一緒に悩むことに。

着て行くところは気軽なお茶会。
きものはグレイの縦縞に、小花を散らした小紋。
単だから本当は9月だけど
最近は温暖化で10月中旬くらいまでは
着ている方が多いから気にしない。

1 薄いグレイに葉っぱ柄の刺繍の帯


「素敵なんだけど、生地が薄手すぎるかな~」 
「9月ならこれでいい?」
「いつごろ使える帯なのか今度、着付けの先生に聞いてみよう」

2 単に活躍のローズピンクの絽の帯

「いいけどやっぱり絽の帯ってわかるよね」
「6月、9月向き?」

3 コラージュのような織り柄の単帯

「柄がかち合うかと思ったけど、気にならないね」
「落ち着いていい感じ」
「じゃあ、これにしよう」

「帯締めは白、ローズどっち?」
「帯留めをしてみたいな」


「帯締めが白なら帯揚げは?」
「薄いローズとかが素直に合うのかもしれないけど
私なら枯れ葉色がかった黄緑が好きかな」

「じゃあ、この組合せで決まりだね!」

吉備レモンさん、
お楽しみを分けてくれてありがとう。