2014年4月11日金曜日

五十の手習いで須磨琴

・・・・・・・・・恵美須パープルです。

音楽好きの自分が和文化に親しむには…と考えたとき、やはり和楽器が少しでも弾けたらいいのではと思いました。
しかし、和楽器といって思い浮かぶものといえば、琴、三味線、琵琶、笛など、どれも難しそうなものばかり。
独特の音階や伝統芸能とセットになっているイメージもあって、敷居が高そうです。
決め手に欠いていたところ、近くのカルチャーセンターで春から須磨琴の講座が始まることを知りました。
須磨琴というのは弦が一絃張ってあるだけの琴で、別名一絃琴ともいいます。
たった1絃だけなら弾けるかも…!と思い即決。

さっそく申し込んで、一回目の講座に参加してきましたのでご報告します。

須磨の地元に伝わる簡素なこの楽器は、平安の昔、この地に流された在原行平が海岸に打ち寄せた舟板に冠の緒を張って作ったと伝えられるもの。
なんだかロマンがありますよね…。
そんな歴史や楽器の構造、音階、楽曲の内容や楽譜など、知りたいことは色々あったのですが、
とにかく弾いてみましょうということで、終始見様見真似で絃をはじくことになりました。
もの悲しさの中に強さが見えるような、風情のある音が出ます。
ちなみに曲は「三重塔賛歌」という、須磨琴用の曲。
絃が一本なので、芦管を指にはめ、左手で決まった場所を押さえて右手ではじけば音は出るのですが、少しやっかいなのは弾きながら歌う「弾き歌い」であることです。手と口がバラバラになってしまいます。

どんな楽器でもそう簡単にできるとは思いませんが、新しい音に出合えたことは嬉しい限り。
背筋を伸ばして、嗜んでみようと思います。