2012年6月14日木曜日

残念な麻の帯、再生!


手先50cmだけが半幅に折られたかがり仕立ての麻の帯
「なんとかならないかなあ」と、眺めていました。
なにが残念かと言うと、色が焼けていて
特に前のお腹にくる部分と、垂れ先が目立ちます。
お腹部分は逆巻きにすると裏側になるから大丈夫ですが
垂れ先が問題。お太鼓の下に見える部分です。
じーっと眺めていると、あることを思いつきました。
「焼けている垂れ先を裏にずらしたらどうかしら」
さっそくかがってある垂れを解いてみました。



写真では分かりにくいですが、指の右側の線が元の垂れ先。

左の新しい線との間はかなり焼けています。




左の線で折り返してかがり直すと、あまり気にならなくなりました。
ちょっと短くなったけど、これなら締められそう。

このつつましい再生の瞬間が本当に大好き!!
かつて私の母や祖母たちもこんなことを繰り返していたのだと思います。








結ぶとこんな感じです。
この夏、登場させるのが楽しみ!