2012年6月27日水曜日

座卓からテーブルに再生


「すごーく重くて大きい手作りの座卓いらない?」
吉備レモンさんから電話がかかってきたのは昨年の秋でした。
座卓は訳あって彼女の実家にやって来て
子供たちの成長期には活躍していましたが
使わなくなると置き場に困り、動かすのも大変だとか。

「手作り」に惹かれ、ちょうど食事もできるリビングテーブルがほしかったので
軽いノリで引き取りに行ったのです。

ところが、持ち帰った座卓を見て思案してしまいました。
元々は角材を組み合わせて作ってあり180×90cm、厚みは10cm近く。
ログハウスなんかには似合いそうだけど、このままではリビングには置けないなあ。
ウレタン塗装をきれいにはがして、オイルステインかベンガラを塗ったら良さそう。
座卓の脚をどうして長くしたらいいかな? 重さに耐えられるかな?
かなり道のりは遠そう・・・とりあえず、電動工具が必要だわ。
 主人の知人に木工が趣味で本格的な電動工具を持っておられる方がいて
貸していただけないか相談してみました。
すると、あれよあれよと話が進み、
天板の塗装をはがし、綺麗にしていただけることになったのです。
ひと冬越し、春にめでたく味わいのある天板に変身してもどって来ました。
残る問題は脚をどうするか。
あえて座卓の脚を切りとって天板だけにしてもらったのは、これ以上重くなると、家族3人がかりでも運びにくいため、リビングに置いてから考えようと思ったのです。
そうしたら、昔、手作りした丸太の椅子が目に入り、その上に天板を乗せてみると、あらピッタリ。
金具で補強し、オイルステインを塗って、ようやく再生が終了しました。


こうして見ると、3代目の持ち主なのに
まるではじめから我が家のためにオーダーしたもののよう。
最初に手作りした方もこれを知ったらびっくりされるかもしれません。
初代の制作者さん、2代目のレモンさん、そして腕前を発揮してくださったK氏、
 縁あって我が家へ辿り着いたテーブルの再生の過程すべてに感謝いたします。

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