2013年1月13日日曜日

ジャカルタ便り・・・・その2

インドネシア・ジャカルタの弁護士事務所で働く北神うぐいすさんから
新年のお便りをいただきました。

新年おめでとうございます。ジャカルタの北神うぐいすです。
本年もどうぞよろしくお願いします。

私は昨年末に事務所のお休みを利用して帰国し、1週間余り日本で休暇を過ごして大晦日の夜にジャカルタに戻ってきました。
この半年、活気のあるジャカルタで過ごしていたせいか、日本、特に関空から神戸への移動中や神戸を散策した時に、クリスマス時期にもかかわらず以前ほどの活気が感じられず、寒さと相俟ってとても街が乾いた印象を受けました。
こちらで知り合ったインドネシア人が、昨年日本(京都)とソウルを旅行してきたので感想を聞くと、
日本はとても古くてオールドマンの印象を受けたが、韓国は若者の街という印象だと言っていました。
訪れた都市が京都ということを差し引いても
何となく彼女の受けた印象や言わんとすることがわかるような気がします。

さて、ジャカルタの年末年始は、今が丁度雨季なので、雨の年越しでした。
といっても、市内の彼方此方で花火が上がり、ホテルや各所でカウントダウンイベントが行われとても賑やかでした。
一夜明けた元旦は、さすがのジャカルタも人や車が少なくとても静かでした。

インドネシアの雨季は大体9月~3月頃まで続くそうです。
一日一回は必ず雨が降ります。
雨季の始めの頃は夕方、退勤時間帯に雨が降っていましたが、最近は朝方が多いように思います。
時々、もの凄いゲリラ雨が降り、バケツを投げたつけたような雨音に怖気づくことがあります。
また、雷も強烈です。
今朝も4時頃から7時前頃まで豪雨と強烈な雷鳴で日曜の朝の惰眠を邪魔されました。
この雷雨は何かこの国の人達の気性に似ているように思います。
雨が降ると気温が下がり、オフィスなどは冷房がとても寒く感じ、先週は殆ど薄手ウールニットのカーディガンや厚手の木綿のジャケットを着用する程でした。
しかし、ジャカルタ市内は(インドネシア全般ですが)非常に木が多く、雨上がりは木々の緑が雨に洗われて安らぎを感じますし、雨に煙る南国の樹木群はなかなか風情があります。
 ジャカルタ市内どこに行っても、どんな細い路地であっても、
車・バイクであふれていますが、これらの多くの木々の緑は、そんな排気ガスのなかでも、どっしりと根付いています。
今、市内の彼方此方で道路やビルの建設が行われています。
現在のジャカルタはインフラ整備が急務ではありますが、どうか、この街の緑は残しておいてほしいと願います。
どんなに暑い時でもこれらの木々の木陰に入ると暑さを少し凌げます。
この南国の樹木が溢れる街が少しずつ好きになっていくようです。

日本は、まだまだ厳しい寒さが続くと思いますので皆様どうぞご自愛下さい。
 では、またレポートします・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・北神うぐいす

成長期の活気あふれるアジアのなかで、日本だけが成熟から衰退に向かっているかもしれない、
うぐいすさんは、そんな空気を肌で感じておられるのでしょうか。
将来の日本像を思うとついつい心配になるのですが、
未来を切り開くのは日本独自の文化、思考、技術なのではないかと漠然と信じつつ
まずはスタイルから、ということで、皆さんきものを着てみましょうよ(^v^)