2009年8月18日火曜日

復活・再生、きものエコ心

まだ8月というのにお盆を過ぎると
一気に夏きものが季節はずれに感じます。
部屋に吊るした麻のきものも片付けどき。


今夏はけっこうきものをよく着ました。
やっぱり、夏はいかに涼しくするかがポイントです。

でも、私の正絹絽きもの+化繊長襦袢は、見た目より暑かったので、
今年は盛夏用に麻のきものと長襦袢を手に入れたいと思いました。


いつものようにネットオークションで探しても
どうも縁がありません。
今年はダメかなとあきらめかけていたとき
たまたま近所で開催していたリサイクルきもの市で
イメージにぴったりの麻きもの発見。

それに合わせて麻の長襦袢をネットオークションで買うことにしました。
なるべくお安く、できれば文楽の日に間に合わせたい、
そう考え、とても古そうなもので手を打ったのです。
もし汚かったら袖だけ取って持っている2部式長襦袢に付替えればいいかな…
ところが、そんな心づもりも打ち砕かれるような品が到着しました。
「これは材料にもならない」
「失敗することもあるよ。私がバカだったわ」
「捨てるしかないかな」

ほとんどあきらめかけていたのですが
ものは試しで、漂白してみることにしたのです。
すると、「あれ、ずいぶんマシかも?」
それから一番汚かった裾を切り、袖口の裏を取り、ちょこちょこっと縫い直し、さらに再度漂白。
なんということでしょう~!!
まるでビフォー&アフター、
結構見られるものになりました。


上ビフォー、下アフター、感動しました。


ケチらずに良品を買えばすむことですが
この蘇り感がたまりません。
役目を終えたきものを“再生・復活”
あるいは、仕立てられたまま誰にも袖を通してもらえず眠っていたきものに息を吹きかける。
私にとってリサイクルきものはそんな感覚です。